tatoLtotaの日記

あみぐるみ作り人

いつものG

姪っ子のバイトでのクレームの話を聞いて

 

思い出したことがある

 

 

若い時、パン屋さんで働いていた

 

 

平日は昼仕事して、夕方からのバイトだった

 

ちょうど忙しくなる時間

 

1時間程して落ち着いてきて袋詰めして掃除して

 

という感じだった

 

 

パン屋さんは毎日常連さんがくる

 

夕方の食パンが焼けたころにいつも来るお客さんがいた

 

「いつものG」

 

そのまま、お爺ちゃんである

 

そのGが曲者

 

焼き上がりの食パンは、柔らかすぎて切れない

 

だけど

 

6枚切りにしろという

 

しかも

 

お昼に焼いた食パンはダメなのだ

 

焼き上がりがいいのだ

 

次の日の朝に食べるのに

 

 

入ったばかりの頃は、何もわからないので気にならなかったが

 

数カ月経ったころ、新しいバイトの人が入った

 

日本と外国の(Aちゃん(仮))のめっちゃかわいくて、とっても楽しい人

 

 

「G」は人を選ぶ

 

Aちゃんがいる時は

 

他の店員が「G」の食パンをレジ打ち、カットしようとすると

 

Aちゃんにしてほしいそうだ

 

 

キャバクラかて

 

指名制かて

 

 

年上のお姉さん店員は、上手くあしらっていた

 

 

他のお客さんもいるし、めっちゃレジに並ぶのと

 

あの時代は、レジが手打ちだったので

 

大量に買う人ばかりで大変なのだ

 

「G」にばかり相手してやれない

 

というか、

 

620円

 

で指名とかすな

 

 

Aちゃんは「G」が来るたび

 

奥に隠れるようになった

 

お姉さん店員はそれが気に食わない

 

という悪循環

 

Aちゃんが休みの時は探す

 


Aちゃんの手があくまで後ろで待機

 

こわすぎる

 

 

そういうお店に行けってとずっと思っていた

Aちゃんがお店を辞めた時に

 

「G」は夕方に来なくなった

 

お昼に買いにくるようになって

 

私はラッキーと思った

 

Aちゃんが辞めたのは嫌だったけど

 

 

そのパン屋さんには、もう一人有名な店員さんがいた

 

私が中学の頃からそのパン屋さんにいる

 

私がバイト始めた20代前半の時にもいた

 

中学の頃から

 

「怖い店員のおばさん」

Hさん(仮)女性

 

で有名だった

 

愛想がないのだ

 

バイトの初日にまだいることに気付いて緊張した

 

初日からHさんの指導を受けたのだ

 

 

昔と変わらず愛想もないし、笑わない人だった

 

私の事は

 

「あんた」

 

って呼んでいた

 

緊張してたので、名前ではなく

 

「あんた」呼びがなぜか面白かった

 

初日に失敗してめっちゃ怒られるかと思ったら

 

怒られなかったの覚えている

 

ほとんどHさんと同じ出勤だったので

 

「あんた」呼びもなんか愛着がわいて

 

世間話もちょっとするようになった頃

 

私が帰りにいつもパンを買っていくのを見て

 

「あんた、そんなに毎日パン食べて飽きないの?フッ」

 

って

 

「いつも買うの大変だから、あまったパンもっていけ」

 

と言ってくれた

 

嬉しかったので、めっちゃ言葉まで覚えてる

 

その日から毎日パン大量持ち帰り(ワーーーイ♪)

 

今はわからないけど、昔はもってかえれた

 

私はパンが好きなのだ

 

(今の夢もパン屋さんの店員になることだ)

 

 

パン屋さんにはケーキも売っていた

 

あまったケーキも捨てることになる

 

 

私が大好きなケーキがあった

 

それを買っていたので覚えててくれて

 

あまったからもらっていけとそのケーキを

 

出勤前から準備して冷蔵庫にいれててくれたり

 

その日の仕事はめっちゃはりきった

 

 

私はケーキも好きなのだ

 

 

他の店員さんからは

 

「話さないし、笑わないし、怖い。一緒の出勤がいや。」

 

っていう話だったけど

 

 

私はHさんの時は色々もらえるから好きだった

 

「あんた」呼びもかわいそうだって言われたけど

 

逆にもう名前で呼ばれた方が怖いすらあった

 

他の人は知らなかっただけで

 

Hさんは笑うし、おしゃべりな人だった

 

Hさんであと一つ覚えてるのは

 

最初の頃に

 

「あんた、私の事こわいでしょ?」

 

って聞かれたことだ

 

「こわくない」と答えたら嘘になるので

 

「こわいです!」

 

とはっきり答えてしまった

 

怖いものは怖い

 

 

怖いけど、暖かみのある人でとても好きだった

 

あと歩くのがめちゃくちゃ早い

 

 

Hさん以外にも怖い人がいた

 

怖い人だらけ

 

Hさんとはまた違った怖さで、すぐ怒る

 

私はHさんより怖いと思っていた

 

怖いというか苦手だった

 

 

その人の時に失敗して、お客さんの前で怒られて

 

その時からその人に呼ばれると

 

めっちゃ緊張するようになった

 

名前呼ばれて、緊張しすぎて

 

「ヘイッ!!」

 

 

声の大きさもバグり

 

返事の仕方もバグった

 

その人がツボった

 

その日からその人に

 

「ヘイちゃん」

 

と呼ばれた

 

もうその日から名前呼ばれたら

 

「へい」

 

って答えるようにした

 

それが面白かったのか何回も呼ばれる

 

笑いの沸点が低くて助かった

 

 

何がきっかけで仲良くなるかわからない